痔の予防・再発防止のために
快適な排便習慣がまず大切 そのためには
◎朝食を必ず食べる
胃の中に食べ物が入ると、胃結腸反射で大腸の蠕動運動が起こり、便意が起きやすくなる。そのため、朝食を食べることが大切。
◎朝食後の便意を逃さない
便意が起きたら、我慢せずトイレに行く。
◎30分早く起きる
きちんと朝食をとり、トイレに行くためには、時間の余裕が必要。そのためにも今より30分早く起きる習慣をつけよう。
◎食物繊維を多くとる
便のかさを増やして、大腸の蠕動運動が活発になって排便しやすくなる。
肛門に負担の少ない排便法
◎トイレの時間は短く
トイレに入っている時間は短いほうが肛門への負担が少ない。
雑誌や新聞、スマホをトイレに持ち込まない。
◎何度もいきまない
便を全部出し切ろうと頑張っていきむのは避ける。
◎排便後は肛門を清潔に
便の中には細菌が多く、肛門を汚れたままにしておくと、周囲の皮膚がただれてかゆくなることがある。
温水洗浄便座があれば利用する。また、入浴は、肛門が清潔になるほか、お尻のうっ血を改善したり、痛みを和らげる効果もある。
シャワーを浴びるのもよい。
生活スタイルの改善
◎同じ姿勢をとり続けない
長時間、立ちっぱなし、座りっぱなしをしない。
お尻がうっ血して痔の原因になる。
◎刺激物やアルコール飲料を取り過ぎない
とうがらしなどの香辛料は、消化されずに便に付いて排出されて、創にしみたりする。
アルコール飲料の取り過ぎは痔のうっ血から腫れ、出血をしやすく、下痢から肛門の化膿(肛門周囲膿瘍)を起こす原因になる。